YOCO ORGAN・0081の視点から見る、
ローカルシーンを「続けていくこと」と「繋げていくこと」

Interview with 0081 from YOCO ORGAN
インタビュー・テキスト: Spice Up the Life

こんな状況だからこそ、単純に『これヤバくね?』という衝動で制作してた時の気持ちに戻ろうか、という話をしています。

――状況そのものは変えられないから、一旦萎んでしまった後の再構築を考える…ていうことですかね。

0081 そうだと思います。その再構築の為のトライ&エラーをやっておくとか。6月くらいまでは、「以前の形に戻そう」ていう雰囲気があったんですけど、今こうなってみるともう元に戻すのは無理だなと。「あのモッシュの日々に戻ろう!」とか。正直イメージできないです。

――無理ですか。

0081 無理というか、正確にはかなり時間がかかる。もし思ったより早くて、仮に来年の春には社会が元に戻ったらと考えても、そこまでですら半年ある訳ですからね。YOCO ORGANも通常時には半年先のブッキングとか普通に頂いてたんですが、向こう半年に限ってはイベントの予定ってほぼ何にもないに等しいです。
特に音楽のイベントが普通に行われるのって、社会全体が正常化するプロセスの一番最後だと思うんです。だって「アンタ、今ライブハウスなんて行くん!?」、「クラブなんてアンタ…!」って言われるわけじゃないですか(苦笑)

――「やめときまっし!」…と(苦笑)

0081 全体を見ると、その先までもたない人たちも多い…様な気がしますね。少なくとも難しいとは思ってます。でも、長い間音楽やってきたので“辞めるのを見る”ことは慣れてる部分はあるんですよ。それでもし仮に一旦ゼロに近くなったとしても、そこからカルチャーそのものまでなくなることはないし、また誰かが始めていく。そういう意味では前向きというか。

――では、少なくとも向こう半年から1年以上とかはとにかくキツい。そこを生き延びた後どうなるかってことも今は分からない。そんな状況でも活動を続けていくことを考えた時に、0081さんとして考えてたり意識していることってありますか?

0081 さっき、「曲を作ったりライブをしたりする時に、誰かがいてくれるからという要素が大きい」という話をしたと思います。実際に音楽にはコミュニケーションの手段という面もあって、ましてそれで食ってる人たちには商品という面があり、その活動で色んな人が食べていける、という捉え方も大きいですよね。でも今思うのは、「それ自体がやる理由、スタート地点ではなかったよな」ってことで、PERUTANIともそういう話をしてました。

――というと?

0081 本当のスタートの時、YOCO ORGANで言えばPERUTANIと中学校の時に僕の部屋で勝手に録音してたようなノリです。要するに、「ただやりたい曲を作るだけ」っていう。逆に「やりたくなかったら大いに休めばいいし作らない」。目の前にそれがあるしやってみよう、て感じだったんですよその当時は。
でもいつしかYOCO ORGANという冠を作ってやってると、「その曲を誰に聴いてもらうか」とか、「リリースタイミングはいつにするのか」とか、楽曲を作る時にも「どのプロデューサーを選べばこういう人にリーチするんじゃないか」みたいな…色々なことを考えて作るようになっちゃってた。でも今はそうじゃなくて、単純に「これヤバくね?」みたいなそういう所に戻ってみようか、という。

――“表現“そのものとしては、純化されていってる面もあるわけですか。

0081 ある意味そうだと思います。だからこそ、さっき言った「続ける人は続けるし、辞める人は辞める」って風になるんじゃないかと。ちなみにYOCO ORGANはこれから、あるアーティストの曲をサンプリングして「ブート切ろっか!」みたいな話をしてます(笑)完全に中学校の時のノリで。当時はそれをテープ録音して終わってたんだけど、今はウェブがあるからウェブに…とか。
今までYOCO ORGANとして色々な活動をする中で、バランスとっちゃって好きにやりづらかったこと、あえてそういうこともやってみようか、みたいな。